Cinema Clip

ネタバレだらけの映画感想。和洋問わず古い作品が多め。

『オリバー・ツイスト』

王様の耳はイタチの耳


2005年
監督:ロマン・ポランスキー
出演:バーニー・クラーク、ベン・キングズレー、ハリー・イーデン、ジェイミー・フォアマン他

身寄りのない9歳の孤児オリバーは、救貧院でおかわりを求めてしまったがためにあっという間に追い出されてしまう。その後も運命の波に流されながら健気に生きるオリバーの姿を描いた感動巨編。

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行く先行く先でとにかく大変な目に会うオリバー。
メシのまずそうな救貧院(本当にまずそうだった)、追い出されて他の家に雇われればそこにいたのは性格の悪いクソガキとクソババアと、妻に逆らえない頼りにならんおっさん。そこから逃げてロンドンまで歩いてみれば、拾ってくれたのはフェイギン率いる泥棒グループ。それからあんな事やこんな事があってやっと良い人のところへ行けたと思ったらあっという間に逆戻り。さらにまたあんな事やこんな事・・・とにかく運がない。

それでもひねくれないオリバー。
なんて可愛い!!とにかく可愛いんだこの子が!!いつか幸せになれる事だけを願って目の前にあることを必死に頑張るわけです。たとえそれが『泥棒になるための手ほどき』でも。こんな子の幸せを願わずにいられないわけがないじゃないか!!オリバーに良い事があればこっちも嬉しくなるし、つらい事があればこっちもつらい。そんな感じで約2時間の末、流されるままに幸せな暮らしに辿りついたオリバー。でも本人はイマイチ幸せそうじゃない。私もなんだかしっくりこない。
フェイギンは優しい面があるとはいえとんだクソジジイなわけだが、行くあてもなかったオリバーを拾ってくれた事に変わりはない。散々な目に遭わされたけど自分を助けてくれた人だから、オリバーは心から感謝している。だけど、自分が助かったのと引き換えに、フェイギンは牢獄の中で錯乱状態。
一人の幸せのために、どん底に突き落とされる者もいる。二人の別れのシーン胸が痛くなった。あと、ここが一番気になるのだけども、フェイギンが捕まってから、ドジャーたちはどうなったのだろうか・・・

舞台は19世紀のイギリス。町の雰囲気とか建物とか服装とか、やっぱり良いなあ。憧れる。
あちこちの感想とか読んでみるとあまり評判がよろしくないようで。確かに、オリバーが最後に掴む幸せも『運』だったわけで。でもこの時代のイギリスが好きなら、その雰囲気を味わう価値はあるかなと・・・