Cinema Clip

ネタバレだらけの映画感想。和洋問わず古い作品が多め。

『怪談新耳袋 幽霊マンション』

王様の耳はイタチの耳



2005年
監督:吉田秋生
出演:黒川芽以吹越満


父(吹越満)と共に古いマンションに引っ越してきた愛実。
しかしこのマンションでは、風変わりな住民や風変わりな決まりごとが待っていた。
ある日、愛実たちと入れ替わりで逃げるように引っ越す大黒一家。子どもが落としていった人形を渡すために子どもたちの母に会った愛実は、マンションの決まりごとの意味と、30年前に行方不明になったマンションのオーナーの娘『愛』の話を聞くが・・・


平田満に変わりまして、吹越満

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平田満に変わりましてというか、こっちが先なんですね。しかし連続で『満』を使ったのはただの偶然かね。
どっちでもいいけど、でも2人とも良い俳優さんだ。


行方不明になった『愛』をかなり早い段階で発見した愛実。
で、気になって、愛が入っていった部屋をノックしたりとか、見た目と雰囲気に似合わずかなり積極的な行動を取ったりする。

そんな愛実の父は、昔はフリーライターだったのに今は真昼間から飲んだくれな生活。
あの吹越満の無気力な感じが非常〜に良いです。


全体にちょっとした笑いを散りばめてたりしてある。住民たちの必死な行動はクスクス笑えます。でも貧乏夫婦の食べ物底ついた時の行動はブラック過ぎてドン引き。あそこまで行ったらもはや人間とは言えない。
で、そんなユーモアな雰囲気があるのが良いのか悪いのか、そんなにホラーって感じがしない。ホラーらしかったのは決まりを破って大阪に引越した一家が悲惨な目に遭うシーンぐらいか。このシーンがまたB級!って感じ。なんだこのB級ムンムンな感じは!と思ったらミニシアター作品だったのね。
なんというか、奇怪現象がどうのこうのというより、住人たちの狂いっぷりとか、そっちの方が怖かったかも。
でも吹越満を襲いに来た住民たち、『殺せ〜!』とか叫んでるわりには窓ガラスをバンバン叩いているだけというのはいかがなものか。もっと凶器っぽいもの持ってたりの方がリアリティがあってよかったのにと思ったり。


ラストもこれまた無理矢理だー!
あれで納得しないかっつーとそうゆうわけじゃないんだけどさー。あれはあれでアリなんだろうけどさー。
ラストで日付変わる前に戻って来た父をいきなり蹴り飛ばして(なかなかおっかない蹴り方でございました)愛に殺させたのは、あれは自分と同じ目にあっていた愛の仇?を取ったっていう意味もあるのかなあ。


元は短編という事で、やっぱり短編を無理矢理長編にしたりすると、どうもいかんようだ。無理矢理長くする分、まとめるのが難しいんじゃないか。


でもノブヒロさんよりは良かったと思う。
ノブヒロさんはしつこいようだけどあの階段エクソシストしか記憶に残ってない。