Cinema Clip

ネタバレだらけの映画感想。和洋問わず古い作品が多め。

『怪談新耳袋 ノブヒロさん』

王様の耳はイタチの耳



2006年
監督:豊島圭介
出演:内山理名平田満高橋和也


デザイン会社に通う悦子(えっちゃん)は、仕事でノブヒロさんのアトリエを訪れる。
いきなりえっちゃんと呼んできたり絵のモデルになれと言ってきたり怪しさ満点のノブヒロさんにとまどう悦子だが、モデルとしてアトリエに訪れるうちに次第に打ち解けていく・・・

が、ある日突然のノブヒロさんが怪死。
そこから先はもうひいいいいいいであわわわわわわな展開が待っていた!


階段落ちでおなじみの平田満がストーカー役に挑戦ですよ。

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夏と言えば怪談!
という事で、久々の映画感想はじゃぱにーずほらーです。

BBTVのレンタル(8月いっぱいで終了らしい・・・死)で怖い映画がいろいろ出てまして。
私ホラーとかいきなりバーンと出てきてギャー!!ってなるの苦手なんですが、見てみた。夏だからね!


どうやら原作と比べるとこちらの劇場版はイマイチらしいのですが、原作知らない私にとっては十分怖かった。
原作は凄いらしいですねー。耳袋の中で一番怖いらしい。という事で、原作は読まない方向で。
トイレ行けなくなっちゃうから。


とにかく平田満のノブヒロさん!あの穏やかな顔が逆に恐怖。
ホラーというかなんというか、ノブヒロさんのストーカーっぷりが怖いんだよね。自己中で執着心強すぎ。
死んでからより生きてる間のが怪しくて怖い。

出てる役者さんが平田満を始め、大変渋い。良い!
精神科医役で最後にはボッキボキになって死んじゃう高橋和也(個人的にかなり好きです)に、えっちゃんの母親(義理のお母さん?)で怪死する田島玲子。
ノブヒロさんの母親の佐々木すみ江ばあちゃんも素晴らしいキチ○イっぷりを披露。
ノブヒロさんとすみ江ばあちゃんはやはり親子だね。ノブヒロさんのあの執着心は母親から見事に遺伝。
いやー、怖いね。


さて。
怖かったんですけどね、でもねー、なんか話の筋は甘いというか。
上でちらっと触れたけど田島玲子はえっちゃんの義理の母?それとも叔母さん?
お母さんは20年前にビルから落ちて死んじゃってるじゃん。どうゆう繋がりなのか何の説明もなかったし。
その母親は誰に殺されたのか。ノブヒロさんはあの時点では生きてるのに。でもノブヒロさんがやったのか?とか。
そもそもなんでノブヒロさんが選んだのがえっちゃんだったのか、とか。
えっちゃんの赤ちゃんの頃の写真とか、どうやって隠し撮りしたんだ?実は身内だったとかえっちゃんの父親だったとかいろいろ見ながら想像したけど、どうもそうじゃないみたいだし。

そうゆう話のちょっとしたことだけどわりと重要な部分が、何の説明もないまま終わっちゃうので、どうもスッキリしなかった。うーーん。
で、ラストがラストだし、やたらみんな死んじゃうしで救いようのない話でした。


だけどどんどん明らかになってくノブヒロさんのストーカーぶりはなかなかじわじわときて怖かったし、内山理名も、母親っぽくは見えなかったけどやっぱり上手い人だなあと思った。
表情とか、見る角度によってかなり感じが違う女優さんですね。
あと、子役の子。えっちゃんの娘役の子がとっても良かったです。


見どころは、階段落ちが代表作(蒲田行進曲ね)である平田満=ノブヒロさんが、えっちゃんを追っかけて四つん這いで階段駆け上がるシーン。
何あれ!!爆笑。虫かと思った。
とか言って最初見た時はおっかなかったんだけどね。しかし後になって思いだす度に笑いが・・・
で、見直してみてやっぱり爆笑・・・
家の階段を上から見下ろしてると、平田満が駆け上がってきそうな気がするw


いろいろ疑問の残る映画だったけど、よく考えたら内山理名の相手役に平田満って時点でもうおかしいか・・・