Cinema Clip

ネタバレだらけの映画感想。和洋問わず古い作品が多め。

『真珠の耳飾の少女』

王様の耳はイタチの耳


2003年
監督:ピーター・ウェーバー
出演:スカーレット・ヨハンソン、コリン、ファース

フェルメール好きな私は、公開当時映画館へ観に行きたくて仕方なかったのですが、結局行けず終いだったのです。で、今更ながら、借りてきました。

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静かな映画です。で、映像が綺麗。1シーン1シーンが、まるで絵を観ているかのような錯覚に陥りました。フェルメールの絵を観てるみたい。
グリート役のスカーレット・ヨハンソンが無茶苦茶綺麗。で、絵の中の少女に本当に良く似ています。
なんといいましょうか・・・やらしい絡みがあるわけでもないのに、もの凄く官能的でした。プラトニックの極みです。フェルメールがグリートの耳にピアスの穴を開けるシーンなんて、まさしくそれ。
グリートもフェルメールも、お互い自分の想いを伝えてたりするわけでもないのに通じ合っているあの感じ。お互いが惹かれあっていく様子が、説明も台詞もないのにひしひしと伝わってきます。なんなんでしょうかあれは。お互いの目が語っているわけですよ、あの目が!もう何書いていいのかわからない!

真珠の耳飾りの少女。初めて少女のあの目を観た時、まるで見つめられてるようで不思議な気持ちになったのですが、この映画を観てなるほどと思いました。あの視線の先にあの顔ですよ。いえ、これはもちろん作り話で実際はどうだったのかわかりませんが、でも本当にこんなエピソードが隠れてたのかもしれない。
そして、常に妊娠してるかキレてるかって感じのフェルメールの奥さんですが・・・おっかなかったです・・・最後のブチギレっぷりは凄まじい。
こんな妻は嫌だし(私は女だけど)、こんなお母さんも嫌だな・・・

さて。
映画自体はどうかというと、観る人を凄く選ぶ作品だと思います。
ゆったり流れる物語。静かで単調。絵に興味なかったり、単調なものが好きなでない人は、途中で寝るかも。私は単調だったり、こういう台詞の少ない、表情とかで魅せてくれるものが好きなので何も問題はなかったですけど。
全体的に結構ピリピリしたムードが流れてて、そうゆうのが苦手な方にもオススメできません。
音楽は大変気に入りました。

ちなみに、私がフェルメールを知ったのは高3の時。
それまでは、それこそこの映画の題材になった『真珠の耳飾りの少女』ぐらいしか知りませんでした。
高校の図書室で、先生が『自分が見たいという理由だけで図書室に置いてもらった』というフェルメールの画集を見たのが最初です。
見ながら、先生にいろいろ説明してもらっていくうちに、どんどん惹かれていきました。庶民的な絵。光が綺麗だなと。
20歳の頃、学校の研修でフランスに行った際、美術館でやっとナマの絵を拝みました。諸事情があり少しの間しか眺める事ができなかったけど、涙が出るほど感動しました。モナリザを見た時よりも感動した。

いやしかし、本当に綺麗な映画だったなあ・・・