Cinema Clip

ネタバレだらけの映画感想。和洋問わず古い作品が多め。

『日の名残り』

王様の耳はイタチの耳



1993年
監督:ジェームズ・アイヴォリイ
出演:アンソニー・ホプキンスエマ・トンプソンヒュー・グラント

ダーリントンの館の執事スティーブンスが、かつて同僚だった女中頭のミス・ケントンに会いに行くまでの道中、様々な思い出に浸る物語。
二人の間に芽生えていた淡い恋心。しかし・・・

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凄いお屋敷だ。壁の色(水色?)といい、とにかく凄い。一度で良いからこんなお屋敷に行ってみたいものです。

仕事一筋で自分の感情は二の次、自分の気持ちにも気付く事ができない執事のスティーブンスにホプキンスおじさん。そんな彼に恋をする女中頭のミス・ケントンにエマさん。この二人が、他に誰がこの役をできるのかっつーぐらいはまり役。素晴らしい。

『ワイセツな本ですか?』のシーンでのミス・ケントン、そしてスティーブンスの視線。スティーブンスに自分の気持ちに気付いて欲しくて結婚の話をするミス・ケントン。それでも自分の気持ちを押し殺してしまうスティーブンス。ついにお屋敷を去るミス・ケントン・・・
そして、待ちに待った再会。しかし、雨の中再び別れる二人。

なんて切ない・・・スティーブンスの気持ちになっても、ミス・ケントンの気持ちになっても、はがゆくて胸が痛くてしょうがなかった。二人の関係は美しく、悲しい。もう他になんとも言葉にしようがない・・・とにかく素晴らしいんです!これは是非!!オススメです。

反応がいちいち可愛いホプキンスおじさん。すっごい可愛いんだこれが。親戚に一人いて欲しい感じ。縁側で一緒に茶をすすりたい。
おヒューはダーリントン卿の甥っ子役で出演。そんなに大した役じゃないけど、最後の登場シーンで見せる正義感は素敵です。後に、彼は戦死したという事が劇中の台詞でわかりますが、ああ、死んだんだね・・・と思うと、あの正義感がまた悲しく感じる。