Cinema Clip

ネタバレだらけの映画感想。和洋問わず古い作品が多め。

『病院へ行こう』

王様の耳はイタチの耳


1990年
監督:滝田洋二郎
出演:薬師丸ひろ子真田広之大地康雄斉藤慶子 他

広告代理店勤務の夫(真田さん)が浮気して家に帰ってみると、妻とパンツ一丁で野球拳をしている妻の浮気相手(大地康夫)が・・・
逃げる浮気相手を追いかけ(自分も浮気してきたくせに)取っ組み合いになった挙句、階段から転がり落ちて骨折してしまう。
そして入院してみると、隣のベッドには偶然にもあの浮気男が!という展開。

監督は『おくりびと』の滝田さん。


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なんだかバブルな匂いがします。

ストーリーはあってないようなもんで、病院内でのドタバタコメディなんですがドタバタってほどでもないか・・・コメディとしてはなんとなく中途半端な印象。薬師丸ひろ子と真田さんが何の脈絡もなくくっついて『え!?』ってなったり、いきなり真田さんと大地康雄の間に友情が芽生えてて『え!?』ってなったり。夫と間男の友情って有りなの?
登場人物のキャラはなかなか濃ゆく、今後はもう見られないかもしれないであろう軽いノリのサラリーマンな真田さんや、いきなりミッキーマウスの耳を頭に付けて登場する間男の大地康雄、病院の同じ部屋の患者に荒井注ベンガル。ひろ子の恋人?役には80年代と言えばこの人!な尾美としのり。しかし尾美としのりの存在感はかなり薄かった。この役必要か?
主役の薬師丸ひろ子は注射もまともに打てない研修医役。

研修医の薬師丸ひろ子に恋する大地康雄(真田さんの妻の立場は・・・)、入院と大地康雄によるストレスで胃潰瘍になったりする真田さんとかちょいちょい入院中にありそうなエピソードを挟みながら話は進みます。
そして大地康雄のガン疑惑を機に、話はダーッとラストスパート。
中途半端な病院内アクションの末、大地康夫が作った花火が超低空でドカーン!!と爆発。あの位置で花火爆発したら服燃えるどころの話じゃないと思うんだが。

これは何を楽しめば良いのかねえ・・・薬師丸ひろ子が特別魅力的ってわけでもないし。可愛いひろ子が見たいならWの悲劇里見八犬伝でも見ておけば良い。Wの悲劇わりと好きなんだけどDVDになってる?
コメディとしてもちょっと物足りないしねえ・・・でもさりげなく出てきた薬師丸クッションには吹いたw いつの間に作ったのあれ。

真田さんはどうかというと、今だからこそこの役柄を楽しめるというか。もうこうゆう完全コメディ向けの役をやる事はないだろうなあ。たそがれせいべいとかラストサムライの真田さんしか知らない人にとっては結構衝撃かもしれない。
冒頭でいきなり全裸でベランダに締め出され、病院の入浴シーンでもほぼ全裸にされ、とにかくやたら脱いでます。何故こんなに脱いだんだ。サービスなのか?良い体です。
階段落ちもノースタント!!でこなしてますが、この階段落ちがまた凄い。結構な高さからコンクリートの階段をゴロゴロと転がり落ちてます。転がり方が華麗です。ノースタントでこれやるって凄いなあ。
真田さんコメディも上手いと思う。かる〜いノリのサラリーマン役に何の違和感も感じないという不思議。

あとここかなりポイントなんですが、チョイ役で伊原剛志とトヨエツ、さらに大杉漣が出ているという衝撃!!
伊原さんは声でわかった。トヨエツはほんとに一瞬の出演で目を疑ったけどクレジットにちゃんと名前がありました。
真田さんもだけどみんなもうちょい年いってからの方がかっこいい!
やっぱり男はオッサン突入あたりからが良いよね!