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ネタバレだらけの映画感想。和洋問わず古い作品が多め。

『太平記』※1991年大河ドラマ

NHK大河ドラマ 太平記 [レンタル落ち] 全13巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品]

さて、太平記も1週間強で見終わりまして。
おそらくこの時代を描いたものは後にも先にもないと思いますが・・・どうしてなのかね。難しいから?天皇を敵に回してるから?

さて、たぶんまたDVD借りて見ると思いますが、大変面白かったのでウダウダ書き連ねようと思います。
人間ドラマとして、凄く面白かったよ。


まず主要登場人物からザッと。

足利尊氏:真田広之
赤橋登子:沢口靖子
足利直義:高嶋弟
足利直冬:筒井道隆
足方義詮:片岡考太郎

佐々木道誉:陣内孝則

高師直:柄本明
一色右馬介:大地康雄

楠木正成:武田鉄矢
楠木正季:赤井英和

新田義貞:ショーケン→途中で根津甚八にバトンタッチ
脇屋義助:石原良純

北畠親房:近藤正臣
北畠顕家:後藤久美子←謎キャスティング
日野俊基:榎木孝明

北条高時:片岡鶴太郎
赤橋守時:勝野洋
金沢義顕:アタックチャンス

長崎円喜:フランキー堺
長崎高資:西岡徳馬

花夜叉:樋口可南子
藤夜叉:宮沢りえ
ましらの石:ギバちゃん

後醍醐天皇:片岡孝夫(現・片岡仁左衛門)
廉子:原田美枝子
護良親王:堤大二郎

上杉清子:藤村志保
足利貞氏:緒方拳


っていう、今となっては豪華な顔ぶれ。大河は基本豪華だから何を基準に豪華と言えばいいかわからんですが。

みんな若い。当時はまだ役者さんとしては軽く見られていた方もチラチラお見えになられる。鶴太郎もそうだよね。
ショーケンの義貞はやっぱり見てみたかったな〜。あのジリ貧な雰囲気は根津さんだから出せたような気がするけど、ショーケンだったらどうなってたんだろ。ショーケンだとめっちゃ強そうだな。

時代は鎌倉時代〜南北朝途中まで。
最終回では主人公が志半ばのまま亡くなるという大変やりきれないラスト(最後のナレーションで『孫・義満の代に全盛期を迎える』と入れて補完)。
あらすじを書きたいのですが私は歴史に詳しいわけでもなく、このドラマも鎌倉炎上以降はジェットコースター並みの展開の速さで1回通して見ただけでは『この後がこうなって〜』とかきちんと覚えられない。
話の流れも難しいし、敵味方と善悪がごっちゃごちゃになっていて難しいんです。
その分、見てて面白いんだけど、後で自分でまとめようと思うとちょっと何て書いたらいいのか・・・


あらすじ紹介できない分、個人的にポイントな部分を適当におさらい。
思いつくまま書くので順番は無茶苦茶です。ご了承ください。

・行く末を表しているかのような不気味なOP
・俳優さんの9.9割はまっているという神キャスティング
・悩める尊氏がハマり過ぎた真田氏
・決めるまでは長いが決めたら行動早い尊氏
・尊氏のノースタント闘犬、ノースタント流鏑馬
・尊氏、横になった馬に乗りそのまま馬ごと起き上がるという芸当を見せ付ける
・尊氏と右馬介の京ぶらり旅
・尊氏、白馬の王子の如く藤夜叉をお迎え
・尊氏の身体能力レベルが異常=中の人の身体能力レベルが異常
・バカ殿高時と小田茜のお戯れがホラー
・その高時を演じた鶴太郎が怪演
・ただのバカ殿ではなかった高時の切なさ
・高嶋弟伝説
・緒方パパの貫禄
・激しく取り乱すアタックチャンス
・フランキー切腹
・鎌倉炎上の回全部
・尊氏とミカドの肩コリ発言
・ミカドのクソな政治
・幻のショーケン義貞
・代打根津甚八の落ちぶれてる感じが見事
・根津さん色っぽい
・宮沢りえが丸くて可愛い
・登子の嫉妬深さ
・ギバちゃんの石が激しく鬱陶しい
・気付いたらいなくなってたギバちゃん
・皇族顔過ぎる片岡仁左衛門
・怪し過ぎる柄本師直
・怪し過ぎる陣内判官
・バカ息子が似合い過ぎる片岡孝太郎
・浮いてるゴクミ
・気付いたらいなくなってたモッくん
・白塗りのトヨエツ
・赤井英和、戦のシーンでパンチング
・正成=鉄矢のイメージで固まってしまった
・でも皇居前の正成像が鉄矢かと思うとちょっと萎える
・廉子、ミカドの女を船から突き落とす
・最後まで女の怖さを見せつけた廉子
・花夜叉一座のストロング金剛とMr.オクレ
・正成と尊氏、夜這いの舞を披露
・藤村ママは菩薩の域
・泣いて化粧ドロドロの近藤正臣
・尊氏、師直を扇子でメッタ打ち
・尊氏のイライラ水撒き
・尊氏のやたら色っぽいお灸
・尊氏、大変な時に猿楽にはまる
・尊氏の薪割り
・尊氏、いきなり出家宣言
・決めたら早いのでその場で髷も切って寺篭り
・直義のヨダレ
・右馬介の忍者レベルは神
・その右馬介の最期
・直義毒殺シーンの真田・高嶋弟が両者共に神演技
・ラスボス筒井直冬の目つきが凄い
・たまに本気で尊氏を叱ってくれる判官殿がかっこいい
・直義・師直戦争からの展開の速さが異常
・最終回の詰め込みっぷり
・なんだかんだで最後まで味方だった判官殿
・老け知らずの判官殿
・それに対し最後は老人ホームのおじいちゃん状態だった尊氏


もっと挙げたいんですが長くなるのでこの辺りで。
とにかく見所が多い。一度では挙げきれないです。

個人的には佐々木判官殿が大好きだ!
派手な衣装派手な雰囲気の判官に陣内さんの派手な演技がとても合ってた。実際こうゆう人だったんじゃないかと思うくらい良かった。
この人いつ裏切るんだろうとハラハラさせておきながら最後まで尊氏の味方だった判官。『佐々木判官、思うところあり!寝返りごめーん!!』はかっこよかったー。寝返りの寝返り、演技の演技は見応えがありました。急に本気になって尊氏を叱るところもかっこよかったなあ。
判官殿で一つドラマでも作っていただきたいところですが、陣内さん以外にこの役をできそうな人がちょっと見当たらない。
右馬介も好き。史実では存在しないキャラですが、こうゆう位置付けの人はきっといたんではなかろうか。最後までずっと尊氏を支え続けた素敵な人。危うく大地康雄のファンになりかけた。


振り幅激しくて『奇人』『躁鬱』と言われた尊氏。
この人がまたなかなか理解しがたい、難しい人です。
優しくてお人好しな性格で人は集まるんだけど、この性格は武将には向いてなかったねえ。弟にも言われてるけど、優柔不断だしね。戦上手でありながら戦嫌い。とにかく和議和議。
いつも悩んでるくせにいざという時にはやたら能天気だったりするし、終盤では戦に負けたにも関わらず何故か勝ったつもりで態度がでかい一面も出てたりする。
全編通して見ても決してかっこいい人物ではないんだけど、何か心惹かれるものがあるのはやっぱり奇人だの躁鬱だのと言われた故の行動の数々にカリスマ性があったのでしょう。実際、尊氏が動き出すと多くの人が動いた。一度は裏切りかけた師直も最後は平伏したし。

『美しい世を作りたい』という気持ちと、それによって尊敬する人や大切な人、家族まで敵に回さなければならなかった苦悩。
最初から最後までひたすら悩みまくり、戦は嫌だと言いながらギリギリまで前線に出て戦ってたり(大将なのに)、死ぬまで戦と悩みから解放される事はなかった。ラストで『これでいい』と言ってるけど、そう思わないと死んでも死にきれんわな。
この苦悩っぷりがねー、またこうゆうの真田さんにやらせたら右に出る者なしなんだわ。ほんと似合うよねこうゆうの。

直義・師直戦争の、身内で争い失脚させようとするサマは今の政治家たちと被って見えた。
今も昔も変わらないんだね。
尊氏の台詞で『外ばっかり見てたら内側が壊れてた』みたいな言葉があったんですが(内側見てたら外が壊れただっけ?)国を背負って中も見て外も見ていろんな意見に耳傾けて取り入れてまとめないといけないって、そんな事が上手く出来たらもう神様だよね。
どこかが良くなれば、必ずどこかが崩れる。不満が出る。
世の中、なかなか良くならないわけだよ。誰も神様になんてなれないんだし・・・

太平記を見終わって、そんな事を思いました。


あー、書きたい事はたくさんあるのにうまく書けないな。
とりあえずもう1回最初から見たい。